ややもす

偽物のような風景と、ものさし。

それは仕事なのか?

猫

父と話をしていて、今はちょっと予定が滞ったりしているんだよ、というような流れの話になると決まって「それは仕事なのか?」と聞かれる。
つまり仕事でないならまぁ大丈夫じゃないか、ということなんだけど、いかにも仕事一筋で家族を支えてきた父らしい言葉だし、僕はいくつかのどうしようもない癖のようなものを除いて、父のことはとても尊敬しているし、こうありたいと思う部分も少なくなくて、でも、こう、なんというか、これは、困る。

人それぞれなので「あなたにとって何が大切か」の話はできないし、こういったタイミングではするべきじゃないし、というわけで、受け取った言葉を持て余した挙句に、自分の鈍い痛覚をじわじわと刺激し続けるだけに終わったのであった。