ややもす

偽物のような風景と、ものさし。

寂しいなと思う。

観客席

前に頭がいい人ってどんな人なのかとか責めたくないとか、そういったことをつぶやいてて、いやなに、これは単純に自分が頭悪いな―とかじゃなくてビビっているだけな話だった。
コントロールしたいんじゃない、頭良くなりたいんじゃない、コントロールできずに酷い、悲しい気持ちになりたくなかっただけで、だから解決方法としてはコントロールするんじゃなくて、観客席に戻るっていうのも手ではあるわけだ。つまり逃げる。

物語シリーズの阿良々木君の母が「逃げるってのは目を逸らすこととは違うからね」みたいなことを言ってて、こういう言葉はほんとツライなぁと思う。ちゃんと逃げるのは技術がいる。諦めるのも一緒。かなりテクニカルだよ、そんな大層な物語のようにはできないよ。

自分はそんなに大層な物語のようなものを望んでいるのだろうか、と思うと別にそうではないんだ。本当に、あたりまえの、とるにたらない事を望んでいるだけなんだけど。いや、そういったものこそ難しいのか。寂しいなと思う。