ややもす

偽物のような風景と、ものさし。

iPhone6 Plus で搭載された光学式手ブレ補正についてたまに見る誤解

かき氷
(無印iPhone6でチラッと撮った:記事とは関係ないです。)

iPhone6 Plus で光学式手ブレ補正が搭載されたけど「今までiPhoneで手ブレ写真撮ってないし必要ないね!!」といった感じでちょこちょこ勘違いしている人がいるから補足するよ!
まず、結論から言うと

光学式手ぶれ補正があると、いままで室内でブレずに撮れてた写真が更に高画質になる可能性があるよ!

って感じです。
内容はカメラをやってる人からしたら当たり前の超基本な内容なのでさらっとスルーしてくださいな。

オート撮影でシャッタースピードやISO感度を決めている

まず、写真を撮るってのは光の情報をセンサー(昔で言うフィルム部分)に取り込む作業なわけだけど、光が十分でないと暗くなるし、光が多すぎると白くなる。
これらを調節するために、カメラは「絞りを開け締めする(一度に入る光の量を増減させる)」「シャッタースピードを調節する(光を記録する時間を増減させる)」「ISO感度を調節する(弱い光でも記録できるようにする)」などの情報を自動で決めて撮影してます。ISO感度は高くするほど弱い光でも情報を記録できるようになるけれど、そのぶんノイズが増えます。
ちなみにiPhoneでは絞りは固定です。なのでシャッタースピードとISO感度で調節するカタチになります。

室内や暗所での撮影すると……

室内や暗所での撮影は、「明るく撮るために手持ちでブレづらいシャッタースピードまで下げ(光を取り込む時間をなるべく増やす)、その状態で暗くならないようにISO感度を上げる(画質を犠牲にして感度を上げる)」という設定になります。

光学式手ブレ補正があると

つまり、光学式手ぶれ補正があると、カメラがオート設定する時に「カメラ自体がブレを補正してくれるからシャッタースピードをより遅く設定しても大丈夫」となって、そのぶんISO感度を上げずにすみます。
なので、同じ環境で撮れば手ぶれ補正がある方が高画質に撮れる可能性があるわけです。
いままで暗い室内で手ブレさせずに写真を撮ってたから大丈夫!って人。もしかするとISO感度が下がりザラザラ気味になってた写真がより高画質になるかもしれませんよ?!

おまけ

ちなみに手ブレ補正はそれ自体が画質を低下させてしまいます。なので、拘ってる人は手ぶれ補正なんて無い方がええんや!画質わるくなるんや!!などという人もいます。
でも多くの人は手ぶれ補正での画質低下よりも手ブレ写真を撮ることや、ISO感度が上がることによる画質低下の方が大きいので、あんまし深いこと考えずに光学式手ぶれ補正の恩恵をうけましょう!

ちなみに僕は大きいのが嫌だったんで、Plusじゃなくて無印の6にしました!悔しくなんてないよ!!
6について色々書きたいけどそれはまた気が向けば。