相手の言葉の中に潜む悪意、というか、その言葉を悪意として用いることを決めた知性などについて考えると、ああかわいそうな人なんだ、と思えて判断がとても楽だということに気がついて、怒ることも責めることも無く、そういった悲しい可哀想な何かなんだというのを個人的な落とし所とすることがあるのだけれど、これは落とし穴にもなっていて、よくよく考えると自分の選ぶ言葉や、それを引き出すタイミングにどうにも拭い切れない悪意に似た(けれどそれと気付かれないような程度のもの)の存在を感じ取って、それにシクシクと不快さを与え続けられたりする、そんな穴に落ちる事がある。